2012年10月31日水曜日

「養成責任者会議」開催

10月27日、六本木聖ヨゼフ修道院2階会議室で、13時過ぎより、在世会南関東地区の「養成責任者会議」が開催されました。

連絡の若干の齟齬により開始時間が遅れましたことをお詫びいたします。20分ほどの遅れで始まりましたが、会自体は滞りなく進み、予定通り16時半前後に終了いたしました。




指導司祭の「講話」を聞き、祈りのうちに解散という今までの研修とは若干趣を変え、参加者全員が各地兄弟会の養成に関しての問題点を持ち寄っての「参加型研修」にするのが南関東地区評議会としての当初の目的でした。

前半は各地兄弟会の問題点とその原因の列挙、後半は国際評議会の養成責任者であるベネデット・リーノ兄の文書を使用しての「分かち合い」が行われました。

今回の会議は、会そのものの結論や方針を出すのではなく、今回の問題点ならびに全世界の在世会がこれから歩んで行かねばならない「基本的な方向」の確認という段階に留めました。

最後を「オープンエンド」にしたのは、ここで分かち合われた内容を各地兄弟会に持って帰り、そこでどのようにこれから対応するかを話し合い、実践し、その内容を次回発表するという「継続審議形式」を採用したからです。

以下、当日話し合われた内容、各地兄弟会から提示された「養成関係の問題点」を列挙いたします。

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1.養成内容の統一と、養成に充てる時間の確保。

2.各地兄弟会における養成の形態(司祭が中心となるtop-down形式、兄弟姉妹の分かち合いを中心とするsharing形式)の差。

3.会憲、会則の用語上の難しさについて。

4.養成内容の手順と内容の一致、統一について(兄弟会間でのばらつきについて)。

5.養成の内容と普段の生活との「一致」の欠如、不統一。

6.バックグラウンドの違う人を、どのように養成するか。集団がよいのか個別がよいのか。

7.ハンディキャップを持つ兄弟姉妹への初期養成の難しさ。

8.養成の基本はすべて「自己養成」にかかっていることへの自覚(祈り、識別力、基礎知識、等)

9.小教区の運営方針と、在世会の運営方針との齟齬をどうすり合わせるか。

10.そもそも「在世会」とは何かについての不一致。アイデンティティの不透明感があること。

11.会員全員が担当しなければならないはずの養成が、養成責任者だけの仕事になってしまっていることへの危惧

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ベネデット・リノ兄の文書は、「在世会への『召命』と『使命』」という内容のもので、これは近日中に多くの方の目に触れるような形でウェブアップしたいと考えています。

問題山積の在世会ではありますが、このような活動を通じて「祈り」のうちに前進してゆけたらと考えています。

多くの方々のご意見をお聞かせいただければ幸いです。

南関東地区評議会