2011年11月20日日曜日

国際養成研修会の報告

※少し遅くなりましたが、先日行なわれた国際養成研修会の報告です。


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国際養成研修会(台北)

~養成責任者のための養成~

2011年6月13日から19日まで、国際養成が初めて行った養成責任者のための研修会(台湾)に、日本から地区養成責任者二名が参加しました。

国際総補佐司祭のイヴァン・マテッチ神父様と国際養成責任者ベネディクト・リーノ兄が講師としてローマから来られ、今回は将来的にまとめてテキストとして発行予定の養成プログラムの一部を紹介してくださいました。

研修会の内容は全国評議会の決定によって正式に翻訳される予定です。また、南関東地区では養成責任者会議等で皆様の手元に届けられるよう、有効に活用して行きたいと思います。




 国際養成研修会(台北)~参加体験レポート~

フィリピン、インド、香港、ベトナム、スリランカ、シンガポール、韓国、台湾、日本から、補佐司祭、全国、地区、各地の会長や養成者の方々20人が参加しました。

会場は台北市の、中心に比べて比較的貧しい地域の教会内のフランシスカン・ハウスでした。質素ですが、レトロ感ある清潔な部屋にはトイレ、シャワーが完備。連日36度位の猛暑の中、被災地日本から行った私にとっては、クーラーがとても贅沢でありがたかったです。



部屋の扉の「歓迎光臨」の文字に温かく迎えられ、漢字を共有する喜びを感じました。同じ建物に聖堂も集会室、食堂もあり、外には日本のコンビニも立ち並んでいて、便利でした。

初日には全ての兄弟たちから震災のお見舞いを頂き、被害を説明すると、手を取り、涙を目に浮かべてながら兄弟的連帯を優しく示してくださいました。



研修は一週間のプログラムで,一日は、交流,講話、分かち合い,歌、祈り、ミサによって構成されていました。講話は、-養成とは?、-OFSの歴史と会則、-召命とカリスマと使命、-誓約、-師父の神へのアプローチ、など、大切なテーマばかりでした。

研修に参加する事で得られる貴重な体験は、国境を越えた兄弟姉妹との交わりです。参加者は英語ができる事が条件ですが、実際は養成責任者が他の会員に通訳してもらいながら参加していたり、素晴らしいチームワークを見せてもらいました。マテッチ司祭とリーノ兄はお互い伊語でした。

在世会関係の各種テキストです。


しかし言葉の壁をやすやすと越えるのはやはり歌の力でした。交流会では各国が陽気に踊ったりするのですが、どうも日本の歌ではノリが悪く、常から国際交流のための出し物を用意しておかないといけません。私は苦し紛れに、知っていた韓国とフィリピンの歌を歌い始めて、両国のグループと一緒に歌ってもらいました。

分かち合いは、日本はいつも韓国と組みました。お互いの現状、問題を通じて具体的な実りもあり恵みでしたが、それ以上に兄弟的愛の交わりに至る事ができ、別れる時は互いに涙しました。

最後のミサは三位一体の祭日で、ミサを通して溢れてくる喜びは何にも代え難い喜びでした。ミサの後、参加者がみな同じ聖霊の喜びを体験をしたこと、同時にフランシスカンに注がれる神さまの特別な祝福を共に体験したことを確認し合いました。



祈りも学びも真剣、でも集まれば昨日知り合ったばかりなのに笑顔で歌い、踊り、おなかの底から笑い、共に涙を流すような世界のフランシスカン。日本からも多くの人が交流する機会が増えるよう心から願っています。

毎晩祈りながら千代紙にAveMariaを書き、鶴を折り、最後に皆に贈りました。帰国して折鶴を見る度、被災者を想い祈って下さるそうです。

(南関東地区養成責任者)